プレジャーワークス、買取マッチングアプリ開始
2017年01月24日
『寄付』をフックに富裕層も
中古業者が仕入れに活用できる、買取マッチングアプリがリリースされる。サービス名は「3S Buyer」、1月中旬にリリース予定だ。古本の買取額をNPO法人や支援団体に寄付する「ブック基金」のプレジャーワークス(静岡県浜松市)がサンコルネットと協業し運営する。
―サービス内容について教えてください。
個人・法人が不要なものを出品し、古物商を持ったバイヤー会員が買い取るというシステムです。対応ジャンルは何でも。手続きはフリマアプリとそう変わりません。大きな特徴は、寄付機能。出品者の希望で査定額の全額、もしくは一部をNPO法人や支援団体などに寄付できる仕組みです。
―なぜこのような仕組みをサービス化したのでしょう。
当社では2013年から、古本の買取額を寄付する「ブック基金」に取り組んでいます。これまで、累計30万冊の本を取り扱ってきました。その中でリサイクルショップに興味のなかった、いわゆる富裕層の方の利用がすごく多かったんです。彼らから本以外も寄付できないのかという依頼も何度も頂きました。寄付と言う切り口で、この層を中古業界に巻き込めるとこのサービスを考えました。
その他にも法人出品もOKにしているので、余剰在庫や移転による案件などまとまった商材が集まりやすいと思います。
―購入できるのは、古物商を持った人限定なんですね。
リサイクルショップの仕入れに使っていただけると考えています。
会員バイヤーは、自分が買い取りたい商材ジャンルやエリアを設定することができます。該当の物が出品されるとスマホに通知が行く仕組みです。そのため人手が足りない個人経営のリサイクルショップさんでも、出張買取の合間にささっと見ることができ、やり取りができるんです。
―決済方法や手数料、商品の受け渡し法はどうなんでしょう。
決済はクレジットカード、手数料はバイヤー側から頂きます。数字については現在調整中です。
受け渡し法は、対面のみです。これは、郵送などのトラブルを防ぐためです。バイヤーはリサイクルショップが多いでしょうから、通常の出張買取の合間に受け取りに行くなんてこともできると思います。
3SBuyerのページ。アプリは現在開発中
407号(2017/01/10発行)10面