ブランドネット古物市で年80億円の出来高 ― オークネット・コンシューマープロダクツ 齋藤康人社長

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「インタビュー」

ブランドネット古物市で年80億円の出来高 ― オークネット・コンシューマープロダクツ 齋藤康人社長

2017年03月07日

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新しい技術に挑戦するDNA
AI活用で出品負担の軽減目指す

国内外で四輪や二輪等の業者間インターネットオークションを手掛けるオークネットグループでブランド品やジュエリー、貴金属、時計等を担っているのがオークネット・コンシューマープロダクツ(東京都港区)だ。今年1月1日に同社の社長に就任した齋藤康人氏に事業の概況や今後の事業展開について聞いた。

オークネット・コンシューマープロダクツ 齋藤康人社長オークネット・コンシューマープロダクツ 齋藤康人社長

――改めてオークネット・コンシューマープロダクツの事業について教えてください。

毎週火曜日に主にトップブランドと言われるシャネルやエルメス、ルイ・ヴィトン等の中古ブランド品を扱う業者間インターネットオークションを開催しています。競りは8レーン同時進行で行われています。出品商品のメインはバッグで60%、ジュエリー・貴金属・宝飾品が20%、時計が15%、その他5%という構成です。年間の出品数は35万点弱で、出来高は約80億円になります。

――会員数は今どれぐらいになりますか。

1450店前後です。中古ブランド店や質店さんが中心になりますが、最近では総合リサイクルや海外の事業者にも参加頂いています。

中古ブランド市場は分岐点に

――齋藤社長は、以前は海外部門にいらっしゃったとか。

5年前にオークネットに入社してからは、海外の事業開発を担当する部門に在籍していました。海外事業部門ではブランド品はもちろん、自動車、オートバイ、デジタル機器など横断的にグループが取扱う商材を担当していました。

――今後のリユースの市場をどう見ていますか。

引き続き伸びていくと思います。というのも、さまざまな調査結果を見ても、リユースを使ったことがない人が大体5〜6割という結果です。いわゆる「都市鉱山」のようなもので、自宅のクローゼットなどに価値あるアセットがまだ眠っている、ということです。ただ、トップブランドの中古品市場については分岐点に来ているとみています。

――分岐点というと。

まず、市場に参加しているプレイヤーが変わってきていると感じます。インターネット系のC2B、C2C事業者など新たな参入者が登場しました。また、ネットオークションなどの広がりで、消費者が中古ブランドバッグ等の相場価格を簡単に知る事ができるようになってきました。その結果、買取りの競争が厳しくなってきたと思います。更に、昨年中頃よりインバウンド需要が大きく減り、業界の多くのプレイヤーにとって昨年の後半は厳しい状況だったようです。今後は各プレイヤーの商量、商流や役割というものが変わってくるのではないかと考えています。

会社概要
社  名 株式会社オークネット・コンシューマープロダクツ
所 在 地 東京都港区北青山2丁目5番8号 青山OMスクエア
事業内容 株式会社オークネットのグループ会社としてブランドバッグ、時計、ジュエリー・貴金属等のインターネットオークション事業を手掛ける。

社長プロフィール
1962年10月20日生まれ。1987年中央大学商学部商業貿易学科卒業。2007年GE Commercial Finance Japan マーケティング本部販売提携推進部長、2009年日本GE株式会社西日本営業統括本部広島支社長を経て、2011年12月に株式会社オークネット入社。2012年7月、国際事業室統括ゼネラル・マネージャー、2016年7月に事業統括部門コンシューマー・プロダクツ事業本部本部統括DGM兼株式会社オークネット・コンシューマープロダクツ取締役に。2017年1月に事業統括部門コンシューマー・プロダクツ事業本部部門統括GM兼グループ執行役員兼株式会社オークネット・コンシューマープロダクツ代表取締役社長に就任。

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410号(2017/02/25発行)7面

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