バナナレコード、中古レコード店8店成功のカギは「音楽好き」

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バナナレコード、中古レコード店8店成功のカギは「音楽好き」

2017年07月14日

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対象はマニアでなく「音楽好き」

名古屋のバナナレコードは創業36年の中古レコード店の老舗だ。ニッチで趣味姓の高い商品を扱いながら、現在8店舗という複数店舗展開に成功している。レコードブームの影響もあってこの1〜2年業績も伸びており、今期は年商2億円を見込む。

明るく入りやすいバナナレコードの店内明るく入りやすいバナナレコードの店内

プロのミュージシャンを目指しバンド活動をしていた田中秀一社長がつくった会社だ。マニアックに偏りそうだが、田中社長は自身とお店を「音楽マニアじゃない。音楽好き」と位置付ける。言葉通り、品ぞろえは全方位的。アイドルのレコードもある。「冠雪した富士山頂上はキレイだが、7号目から地べたまでの方が面積が大きい。そこの数をいかにとっていくかを考えている」と例える。

店内の照明は明るく、POPな内装で音楽初心者でもひるむことなく入れるようにした。

中古レコード店で複数店を展開している所は少ない。しかし、田中社長は「りっぱな商店主になるかりっぱな経営者になるか考え、後者を選んだ」のだと言う。だから感性に任せず、マーケティングもしっかり行う。店づくりの大きな参考にしているのは、年に数回行うお客へのアンケートだ。住所や氏名などのほか、好きな音楽や持っているレコードの枚数、バナナレコードを知ったきっけなどを回答してもらう。このデータをもとに、販促を行うなどしている。回収率を高めるために、記入してくれた人には同店で使用できる100円券を進呈している。

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419号(2017/07/10発行)5面

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