タウ、中古医療機器に活路

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タウ、中古医療機器に活路

2017年08月31日

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南米ボリビアに人気

事故車の買取、国内・海外販売のタウ(埼玉県さいたま市)が、南米ボリビアでの中古医療機器販売に注力している。

藤原央道部長と谷口紫氏藤原央道部長と谷口紫氏

2017年1月から本格始動し、これまで中古画像診断機約10台、ベッド約30台を輸出した。販売価格は、100万〜200万円。新品の6分の1ほど。

同社は、2016年4月から、中古医療機器事業に着手。本業の事故車事業で築いてきた海外ネットワークや物流網を駆使し、東南アジアや南米、オーストラリアなど世界14ヵ国に輸出する。商材は、国内の中古事業者やリース会社から買い取った中古画像診断機や、ベッドなどだ。

特にボリビアでは中古医療機器のニーズが高く、マーケットを深掘りできると注目。

現地の販売パートナーがクリニックを訪問し、ニーズをヒアリング。現場で必要としている機器を選別し、日本で調達、輸出する。また修理パートナーも現地にあり、アフターフォローも行う。「ボリビアの都市部ではクリニックが密集して、患者の取り合いになっている。そこで差別化として、日本製の質の良い中古品はニーズがあります。一方地方ではクリニックが足りず、持ち運びできる往診用の物が人気です」(藤原央道営業開発部長)。

当事業で今期売上5000万円見込みで、5年以内に4億〜5億円まで伸ばす計画。

422号(2017/08/25発行)5面

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