《ブランド市場バイヤーに学べ40》CtoC台頭、市場拡大...変化には柔軟に

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《ブランド市場バイヤーに学べ40》CtoC台頭、市場拡大...変化には柔軟に

2017年12月29日

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 第40回 古物業界に押し寄せるトレンドの波

先日、私どもが主催しているブランド古物市場『RKグローバルオークション』の参加者から、時代は変わったなぁなんてつぶやきを耳にしました。7年間、市場運営に携わってきた身としても、近年の古物業界は様々なトレンドの波が押し寄せてきていると感じます。

よくバイヤーの間で話題に上がるのは、フリマアプリ等の「CtoCサービスの台頭」や「買取ビジネスモデルの変化」、そして「古物市場の拡大化」でしょうか。

特に、CtoCサービスはニュースで大きく取り上げられることも多いので、皆さん印象に残っているのではないでしょうか(質屋アプリとして世間を賑わせた「CASH(キャッシュ)」や最大手の「メルカリ」等々...)。とはいえ、いまは低単価のアパレル製品が主流ですから、ブランド古物市場への影響はそれほど大きくないようです。ブランド品は(ニセモノをつかまされるかもしれない)という抵抗感がある人も多いのかもしれません。

とはいえ、ブランド品に特化したフリマアプリや、真贋鑑定サービスを付加した新たなCtoCへの取り組みも始まっています。今後こうしたサービスがスタンダード化すれば、ブランド古物市場への影響は必至でしょう。

CtoC台頭、市場拡大...変化には柔軟に

対面型の買取ビジネスも、サービス内容が変化してきています。お客様を待つ店舗型から、自らお客様先へ赴く訪問型が増えてきています。元々店舗を運営していて、ケースバイケースで訪問もするところもあれば、テレアポ&営業スタッフを数十〜数百人単位で抱えて、訪問型に特化して大規模運営しているところもあるそう。特に後者の業態が伸びており、買取った商材は主に古物市場へ出品されているようです。取り扱っている物量の多さから、彼らが古物市場を立ち上げたら話題になりそうですね。

また、何度かこのコラムでも取り上げていますが、古物市場のトレンドも大きく変わりました。大型小売店が自分たちで市場を主催することが、近年は当たり前になってきました。なんといっても、彼らは消費者から直接買い取った商材を初荷(うぶに)として自社の市場に出品できることが強み。規模感も手伝って多くのバイヤーの目には魅力的に映りますから、小規模開催の古物市場にとっては厳しい時代です。

全国的にも古物市場が増えたことで、サービスの質をお互いに高め合うようになってきているのはいい傾向です。一昔前までは郊外や地方開催が主流だった古物市場が、最近は都心部などの好立地に居を構えていることが多くなったのも、その一環でしょう。歩銭についても低率、あるいは一切不要といった市場も出てきているので、これからもどんどん洗練化されていきそうです。

私も末席に名を連ねている『オークション連絡協議会』でも、トレンドやお客様の声をキャッチアップしながら、様々な話し合いがされています。大切なのは時代の変化に柔軟に対応しながら、お客様が参加しやすい、よりよい古物市場が広がること。私自身も変化を受け入れながら、邁進していきたいと思っている今日この頃です。

《ブランド市場バイヤーに学べ》齋藤清齋藤 清(さいとう きよし)
株式会社アールケイエンタープライズ
執行役員 兼 オークション事業本部 本部長

Profile
グローバルトレードと共催する「RKグローバルオークション」のオークショニアを務めるとともに、日本国内はもとより海外でも買い付けを行う敏腕バイヤー。ブランド品リユース業界歴は20年余り。ゴルフとお酒を愛する憎めない人柄で、業界関係者との人脈も深い。

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430号(2017/12/25発行)10面

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