鉄道ファンの聖地・書泉グランデで 鉄道古書フェア

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鉄道ファンの聖地・書泉グランデで 鉄道古書フェア

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注目の取り組み

昭和23年創業の老舗書店・書泉グランデ(東京都千代田区)6Fの鉄道フロアにて「鉄道古書フェア」が開催されている(2月1日から3月11日まで)。「鉄道ファンの聖地」として知られるフロアで、古書店の持つ専門性の高い商材がファンに受け入れられている。

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▲「趣味人専用」を謳い、鉄道以外にもアイドル、ボードゲームなど専門性の高い売り場作りをしている書泉グランデ

書泉グランデは鉄道、アイドル、格闘技(プロレス)、ミリタリー、ボードゲーム、精神世界など趣味に特化した店舗作りをしている新刊書店。中でも6階の鉄道フロアは「鉄道ファンの聖地」と呼ばれ、他にはない書籍や雑誌、グッズを揃えている。

▼一番の売れ筋は雑誌類
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 ▼チョロQなどのグッズも販売している
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その一角で2月1日からスタートした「鉄道古書フェア」が好調だ。店頭在庫は400〜500点で、約8割が雑誌。その他書籍やビデオ、カード類、グッズなどを販売している。「中でも雑誌の売れ行きがいいですね。まとめ買いや、ついで買いをするお客様が多いと感じています」と、書泉グランデリーダーの髙松亮二さん。通常のフェアより1.5倍から2倍の売り上げを見込んでいる。

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▲書泉グランデ リーダー 髙松亮二さん

「こんな本があったのか」「懐かしい」

出店しているのは紫式部(神奈川県横浜市)が運営する古本検索ポータルサイト「スーパー源氏」の加盟書店で、楽生堂、江戸川草古堂、古本・おやじの家の3店舗だ。

同店と紫式部が協力して古書フェアを開催するのはこれで3回目。趣味に特化した売り場作りをしている同店と、古書店が持っている専門性の高い商材がマッチするのではと、2017年7〜8月に「オカルト古書フェア」を企画したのが最初だった。お客からは「こんな本があったのか」「懐かしい」と好評だったため、同年10〜12月に「ミリタリーフェア」を開催した。「古書フェアは期間中売り上げが落ちませんでした。こうした商品を求めるお客様もいるのだと、手応えを感じました」(髙松さん)。

すでに今年の年間スケジュールも決定。3月には相撲、4月には特撮映画、春先に絶版コミック、7月にはオカルト第2弾、10月にはミリタリー第2弾が予定されている。
紫式部の代表取締役の河野真さんは「全国の古書店に眠っている商品を紹介していきたい」と話す。遠方の古書店でも商品の陳列などは書泉グランデが行うため、出店することができる。 

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▲懐かし〜いカード類も人気
オレンジカードやIO(イオ)カードなど、今は使われなくなったカード類も売れていた

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▲紫式部 代表取締役 河野真さん

オカルト、ミリタリー古書フェアも好評

昨年開催された「オカルト古書フェア」「ミリタリー古書フェア」の商材。「オカルト古書フェアでは、以前は盛んに出版されていたものの、現在は減っているUFOや心霊写真などの本もあり、お客様から『こういうものが読みたかった』という声も寄せられました』と髙松さん

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▲黄色い枠内が古書販売のスペース。雑誌の一部は面出しをするなど、見やすくしている

第434号(2018/02/25発行)13面

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