LIPS WACCA 池袋店、特注の木目調の什器でブランド店をカジュアルに《第167回》

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LIPS WACCA 池袋店(東京都豊島区)

LIPS WACCA 池袋店、特注の木目調の什器でブランド店をカジュアルに《第167回》

「繁盛店の店づくり」

2017年05月10日

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札幌で100年以上もの歴史を持つ質店「LIPS」(運営:リップス【北海道札幌市】)は2014年9月東京に進出。池袋駅東口に「LIPS WACCA池袋店」をオープンした。高級志向の札幌市内の店舗と違い、同店はカジュアル志向。木目調の什器を使い、入り易い雰囲気づくりをしている。

北海道以外の販路の拡大を目指し、オープンしたLIPS WACCA池袋店。若者が行き交う商業ビル内にあり、客層は30代から40代前後と系列店の中ではやや若めだ。

また、ネット通販のお客が首都圏に集中していることもあり、ネットで見た商品を同店で確認してから購入するお客が多い。
現在6店舗あるLIPSは、デザイナーがそれぞれの店舗のコンセプトを決め、トータルプロデュースしている。同店のコンセプトはカジュアル。木目調の什器はここだけのものだ。

LIPSでは2年ほど前からお客からリクエストのあった商品を探す「商品予約」に力を入れている。「LIPSにお願いすれば見つけてくれる」ということが信頼につながり、顧客満足度アップに成功している。

同店ではバイヤー向けの卸販売も行っている。一部の商品に値札を付けていないのはそのため。商品は買い取ったままの状態で販売。一般客もそのことを納得した上で購入することができる。回転率を重視し、卸値を安く抑えていることから、海外からのバイヤーも多い。

「今後は丁寧な接客と同時に、競合店も多いことから買取価格最高値に挑戦していきたい」とリップス代表取締役専務の⻆聡さんは話している。


LIPS WACCA店内カジュアル感演出特製の什器で木の温かさやカジュアル感を演出。店内の照明も明るめにし、入り易い雰囲気をつくっている。ディスプレイの小物も店舗デザイナーがセレクトしている

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  • 店内にある店名の看板は金属製。古びた感じを出す加工を施し、シャビーシックに仕上げている。また、照明器具も新品のものをわざとレトロ風に加工している
    店内にある店名の看板は金属製。古びた感じを出す加工を施し、シャビーシックに仕上げている。また、照明器具も新品のものをわざとレトロ風に加工している
  • プライスカードと一緒に商品の情報(附属品として何が付いているか、ケースのサイズ、防水機能など)を記したカードも付けている。お客からよく質問されることを、簡潔にまとめている
    プライスカードと一緒に商品の情報(附属品として何が付いているか、ケースのサイズ、防水機能など)を記したカードも付けている。お客からよく質問されることを、簡潔にまとめている
  • ジュエリーコーナー。カルティエ、ブルガリ、ティファニーなどのブランドが人気。
    ジュエリーコーナー。カルティエ、ブルガリ、ティファニーなどのブランドが人気。
  • LIPS WACCA池袋店店長の亀谷大地さん(右)とスタッフの奈良孝太郎さん
    LIPS WACCA池袋店店長の亀谷大地さん(右)とスタッフの奈良孝太郎さん
  • バッグコーナー。時計などの数十万円以上する高額商品が多い中、バッグは比較的手頃な値段のものを並べている
    バッグコーナー。時計などの数十万円以上する高額商品が多い中、バッグは比較的手頃な値段のものを並べている

Shop Data

オープン 2014年9月
取扱い商品 時計、ジュエリー、バック
客層 男:女=5:5
スタッフ数 3名(すべて社員)
備考 ◎売り場面積/10坪 ◎商品構成比/時計7割、ジュエリー2割、バック1割 ◎客単価/約20~30万円 ◎LIPS WACCA 池袋店を運営するリップス(北海道札幌市)はLIPSを札幌市内5店舗、東京都内1店舗の全6店舗展開している。

415号(2017/05/10)12面

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