中古レコードの世界【第57回】新譜乱発と在庫セール ― 2000年代の再来か? 前編

検索

「中古レコードの世界」

中古レコードの世界【第57回】新譜乱発と在庫セール ― 2000年代の再来か? 前編

2026年03月04日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

中古レコードの世界【第57回】

最近、大型レコード店のサイトを見ると、定期的に在庫処分セールの告知を目にします。限定盤、カラー盤、重量盤――発売からそれほど時間が経っていない新譜が値下げ対象になることも珍しくありません。レコードの原価を考えると、10%〜50%という信じられないほどの値引きが行われる一方で、市場には新旧入り混じったタイトルが急増しています。これは単なるレコード業界の"活況"なのでしょうか。それとも、どこかに無理が生じ始めているのでしょうか。今回は前後編に分けてレコード業界の今を分析していきましょう。

世界のレコード市場を俯瞰して見える"調整局面"

今レコード業界ではなにが起こっているのか。まず、再発盤のタイトル数が凄まじい勢いで増えています。中古盤でいつでも買えるようなタイトルまで再発されている状況です。アメリカのレコード店の友人に聞いたところ、「今のZ世代は、オリジナル盤が安くても新品を買う」という傾向があるらしく、実は日本でも同じことが起きているのかもしれません。

有料会員登録で記事全文がお読みいただけます

第626号(2026/02/25発行)19面

Page top
閉じる