希少性が相場を押し上げる「ノーチラス」と「デイトナ」

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希少性が相場を押し上げる「ノーチラス」と「デイトナ」

2020年03月06日

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ブランド市場バイヤーに学べ66 
~相場編~

ブランド市場バイヤーに学べ

年明け早々から、様々なニュースが世間をにぎわせています。イギリスのEU離脱決定や、世界中で感染症例が報告されている新型コロナウイルス等々...。イギリスに関しては、2016年にEU離脱を決定づけた国民投票実施時、古物相場にも大きな影響があったことを覚えています。本コラムでも、おいおい触れてみたいと思います。さて、あらためて今回は相場編として「ノーチラス」と「デイトナ」を紹介します。

【落札紹介1】パテックフィリップノーチラスRef.5740/1G-001
コンディション/未使用品 付属品/保証書 箱 余りゴマ
2019年11月
RKグローバルオークション落札結果 ¥17,000,000-

ノーチラス

「ノーチラス」コレクション自体は、現在はどちらかといえば相場はダウントレンドです。2018年頃までは、オーデマ・ピゲのロイヤルオークよろしく「SSのラグジュアリー・スポーツモデル」であるノーチラス人気は高く、相場も上昇基調が続いていました。2019年に入ると相場に一服感が見られ、ピークを過ぎたのち下降気味となります。海外オークションの落札額を見ても一時の勢いはなく、人気も以前よりは落ち着いています。

そんな中、昨年11月に出品されたこのRef.5740/1G-001は、国内の古物市場では流通数が少ない、めずらしいもの。2018年発表モデルの未使用品かつ、当会では初めて出品されたこともあって、相場的には追い風ではないものの1,700万円の高額落札となりました。こちらは以前~現在も、香港やアメリカ、ヨーロッパといった海外市場向けの趣が強い商材です。

【落札紹介2】ロレックス デイトナ Ref.116508 ランダム品番
コンディション/中古Aランク 付属品/保証書 箱 余りゴマ
2020年1月
RKグローバルオークション落札結果 ¥4,250,000-

デイトナ

2016年に発表されたデイトナRef.116508は、ロレックスのブランドカラーを思わせるグリーン文字盤が特に人気です。昨年11月に、同一モデルのABランクが400万円で落札されていますが、年が明けてからも人気は衰えず、この未使用品は425万円と、さらに高値で落札されました。グリーンは当会でもまだ数えるほどしか出品されていませんが、国内市場全体でも品薄となっているようで、希少性が相場を押し上げているようです。

なお、このRef.116508は一時期、「文字盤だけメーカーで交換してもらえるので、相場が値崩れするのでは」といった噂が流れていました。噂は昨年末頃に耳にしましたが、結果的に2020年1月末現在も相場は下がっていませんね。「メーカーで交換は可能だが、グリーン文字盤の在庫がなくて実質不可能」といった話もあるようですが、真偽のほどは定かではありません。いずれにせよ、いまだ希少価値の高いモデルです。


齋藤清 氏<Profile>
齋藤 清(さいとう きよし)
株式会社アールケイエンタープライズ・執行役員 兼 オークション事業本部 本部長 グローバルトレードと共催する「RKグローバルオークション」のオークショニアを務めるとともに、日本国内はもとより海外でも買い付けを行う敏腕バイヤー。ブランド品リユース業界歴は20年余り。ゴルフとお酒を愛する憎めない人柄で、業界関係者との人脈も深い。

第482号(2020/2/25発行)15面

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