ブックオフがFC解約し独自に家電、東西横綱の関係変わる

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ブックオフがFC解約し独自に家電、東西横綱の関係変わる

2015年03月13日

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ハードオフ 山本善政社長の胸中を聞く

ブックオフコーポレーションが2月17日、ハードオフのFCを解約し、独自に中古家電を取り扱うと発表した。2社は、創業以来共に中古市場をつくりあげてきた。パートナーが違う道を行くことを、ハードオフの山本社長はどう感じているのだろうか。尋ねると「怒っていません」と意外や笑顔を浮かべる。果たしてその心中はいかに?これまでの友情や、今後の関係についても語ってもらった。

「歴史や友情をご破算にしてもやらないといけなかったんでしょう」

――ブックオフコーポレーションがハードオフのFCを解約した経緯を山本さんから改めて教えてください。

ブックオフの相談役の橋本さんが去年12月に、話がありますということで当社のある新潟にやって来ました。自分たちで家電をやりたいという話で、印象としてはゆっくりという感じでしたが、それだったら中途半端より決算までにスッキリさせた方がいいんじゃないですか?と話しました。理念を共有できる、心から一緒にやっていきたいという人とやっていきたいですから。

――ブックオフとハードオフは一緒に中古市場をつくってきた歴史があります。心中穏やかでないのでは。

橋本さんも私が激怒すると想像されていたようですが、怒ってはいません。思いがけなかったですが、驚きはしませんでしたね。冷静に受け止めました。立場としては仕方ないのかなと。雇用を悪化させたくなかったり、業績を上げないといけなかったり。ハードオフ業態は利益が出ていて儲かるから、いっぱいやりたくなるんでしょう。それだけあせっているんだなと思いました。これまで一緒にリユースの物語を紡いで、東西の横綱として中古市場をつくりあげてきました。色んな歴史も友情もある。それらをご破算にしてもやらないといけなかったんでしょう。ハードオフとブックオフは...いや、古いことを言ってみても仕方ありません。固い握手を交わしたのは、創業者の坂本さんとですからね。

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363号(2015/03/10発行)20面

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