メルカリ取引で年53万トンの温室効果ガス排出を回避
2023年08月27日
メルカリ(東京都港区)の発表によると、フリマアプリ「メルカリ」の取引による温室効果ガス(GHG)の削減貢献量が日米合計で年間約53万トンであることがわかった。東京ドーム約220杯分にあたる。東京大学インクルーシブ工学連携研究機構と組んで算出した。
東京ドーム220杯分 ■ 「衣類」が貢献
削減貢献量については、当該カテゴリーで取引された商品が新品の代わりに利用されることでGHGの排出を回避できると仮定、生産・流通・使用・廃棄などの製品ライフサイクルを考慮し、メルカリ利用者同士の配送に係るGHG排出量や、メルカリ利用者アンケート結果から算出した使用頻度や使用年数などを用い推計している。
取引1件あたりでは「電子機器」が最も貢献
カテゴリー別の削減貢献量は以下の結果となった。
「衣類(レディース・メンズ・キッズ・ベビー)」が42万6952トン(JP:36万472トン、US:6万6481トン)、「スニーカー(レディース・メンズ・キッズ)」が5万902トン(JP:4万283トン、US:1万619トン)、「電子機器(PC・スマートフォン・タブレット)」が3万2580トン(JP:2万3166トン、US:9415トン)、「本・漫画・雑誌」が1万6418トン(JP:1万5985トン、US:433トン)、「CD・DVD・BD(ブルーレイディスク)」が3007トン(JP:2915トン、US:92トン)。
メルカリで年間取引量が最も多い衣類が、GHG削減貢献に最も貢献していることがうかがえる。また、メルカリ取引1件あたりの削減貢献量でみると、衣類が約9.3kg、スニーカーが約14.9kg、電子機器が約27kg、本・漫画・雑誌が約0.7kg、CD・DVD・BDが約0.3kgとなった。
廃棄衣類の1割分をメルカリで取引
尚、メルカリを通じて回避できた衣類廃棄量(重量)は日本だけでも約4.3万トンで、これは日本で1年間に捨てられる衣類の重量48万トンの約9%に相当するという。
第566号(2023/08/25発行)18面