ビィ・フォアード、アフリカから直接買える中古車EC

50人強の外国人スタッフが電話応対

中古日本車・パーツ輸出やECで年商430億円を上げるビィ・フォアード（東京都調布市）。前身は中古車買取企業で、輸出部門を分社化し2004年に誕生した企業だ。成長の秘訣は、アフリカのエンドユーザーが「ECで直接買える」という仕組みを構築したことだ。

ビィ・フォアードのECサイト。スマホからも見やすく作っている

ECで世界に向け中古車やパーツを販売・輸出するビィ・フォアード。中古車輸出台数は年間12万台弱で、中古車輸出業界ではおよそ1割強のシェアを持つ。

本社社屋には世界各国から電話・メールの問合せが舞い込む。これに対応するのが、26ヵ国から50人強集まった外国人スタッフだ。約35言語に対応できる体制のため、販売先は124ヵ国に及ぶ（昨年12月時点）。

実はこのうち40ヵ国強がアフリカで、売上の6割以上を占めている。タンザニア、ザンビア、ジンバブエ...アフリカでは多くの個人客が、同社から中古車を購入していると言う。

アフリカ展開が本格化したきっかけは、携帯・スマホの急速な普及を背景にアクセス・注文が急増したためだ。6〜7年前にはモバイル環境が整ってきたため、多くの人がECを利用し始めた。それを受け同社はアフリカの人が買いやすいECに作りかえていった。加えてアフリカで喜ばれる低価格車の取扱いを厚くしたり、安く輸送できるアフリカ直行の船便を作った。これが人気に火をつけた。

26ヵ国から集まる50人強の外国人スタッフが世界各国からの問合せに応対

409号（2017/02/10発行）7面