《グローバルトピックス》中東向けブランド品の販売サイト 日本の中古セラーに期待

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《グローバルトピックス》中東向けブランド品の販売サイト 日本の中古セラーに期待

2019年08月05日

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《グローバルトピックス》

中東向けブランド品の販売サイト
日本の中古セラーに期待

人口増加を見せる中東でブランド品の委託販売ECサイト「THE LUXURY CLOSET(以下、TLC)」を手掛けるのが、TRADELUX GENERAL TRADING LLC社(ドバイ)だ。同社は今、日系企業の中東進出支援を行うNSトレーディング(東京都台東区)を通じ、中古ブランド品を扱う日本セラーの取込みを強化している。クナル・カプールCEOに現地の現況を聞いた。

13-2.png▲TLCではブランドバッグやジュエリーなど常時2.5万点を掲載

 

―このほど、日本の中古ブランドセラーを募っていると。

カプール はい。日本の中古ブランド品流通は"交通整理"の面で優れている印象がある。真贋への信頼もそうだが、「ヴィトンならこの会社」「コンディションではあの会社」というように、企業ごとで特徴を持ち、取引のしやすさを感じています。今は中東や欧米に住む個人の出品が8割以上ですが、今後法人セラーの取込みを強化していく中、そのほとんどを日本企業からの出品で賄えたらとも考えています。

―TLCの成長具合は。

カプール TLCは2012年に発足し、年150〜200%ペースで流通総額を伸ばしている。買い手の約半数がUAE(アラブ首長国連邦)の個人。続いて米国、サウジアラビア人などの購入が多い。TLCの平均単価は8万円。月間1,200〜1,500点を販売しています。

―中東とはどんな場所か。

カプール ドバイで言うと、貿易のハブとして、また観光地としてあらゆる国籍がミックスされた場所です。アマゾンが一昨年、中東の大手ECサイト「Souq.com」を買収したことが話題になった。それくらい中東のEC市場は成長の可能性が高いです。

―売れ筋は。

カプール バッグは高級ブランドなら全般。ジュエリーはブルガリ、カルティエ、ヴァンクリーフの3つです。今人口の半分以上が20歳未満と言われ、例えば現役大学生でも1個30万円のヴァンクリーフのジュエリーを着けたりもする。まさに日本とは真逆の人口動態。ここに商機を感じてほしいです。

2019072515.png▲TLC取引フロー

13 - コピー.JPG▲左からクナル・カプールCEO、NSトレーディング 飛鳥部長、同 奈良会長


NSトレーディング奈良秀二会長(右)コメント
東京五輪や大阪万博など、日本が注目を集める時期に入ってくる。海外でもブランドバッグの買替え需要は高い。海外販売に乗り出したい企業の支援ができればと思います。

同海外事業部飛鳥さくら部長(中)コメント
既にブランド品の小売や越境EC販売を展開する中、新たな販路を築いていきたいという日系企業を募っていきたく思います。

第468号(2019/07/25発行)15面

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