オークネットがブランディアを買収した理由とは?

検索

オークネットがブランディアを買収した理由とは?

2024年02月25日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

法人間オンラインオークション事業を運営するオークネット(東京都港区)は2月14日、BEENOSグループでブランド品等の買取販売事業「ブランディア」を運営するデファクトスタンダード(以下:デファクト)とお酒の買取販売等の事業を行うJOYLAB(ジョイラボ)2社の全株式を取得し子会社化すると発表した。背景にはGMV(流通取引総額)の拡大による競争力の強化がありそうだ。

ブランドリユースのGMV競争力を強化

オークネット ブランディアは近年、買取専門店の展開に注力していたブランディアは近年、買取専門店の展開に注力していた

オークネットは、BEENOSが保有するデファクトとジョイラボの株式100%を取得する。取得価額は約29億円。株式譲渡日は4月30日を予定している。

デファクトは「ブランディア」の屋号で宅配買取及び国内外にオンラインで販売を行う。業績の悪化に伴い、2020年1月に上場を廃止し、BEENOSの傘下に入り再建を図っていた。お酒買取販売を手掛けるジョイラボは18年3月に加わった。デファクトが買取専門店の展開に乗り出す中、併設店舗で酒類の買取りも行っていた。

ただ、デファクトの業績改善には苦慮していたようだ。2023年9月期の売上高は前期比2.9%減の116億4600万円、営業損失は1億600万円と赤字だった。一方、ジョイラボの売上高は前期比14.4%増の34億1000万円で、営業利益は8900万円。BEENOSでは越境EC支援事業が好調な中、これら2社のバリューサイクル部門が重荷になっていた面がある。

有料会員登録で記事全文がお読みいただけます

第578号(2024/02/25発行)1面

Page top
閉じる