さあどあんくる、1970〜80年代の絶版玩具店《第207回》

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さあどあんくる(東京都江戸川区)

さあどあんくる、1970〜80年代の絶版玩具店《第207回》

「繁盛店の店づくり」

2019年11月02日

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絶版玩具の買取・販売をしている「さあどあんくる」。最寄駅はJR小岩駅で、都心から離れているが、海外コレクターが来店することも多く、現在お客の半数が外国人だと言う。海外バイヤーも来店する同店の店づくりを紹介する。

繁盛店の店づくり vol.207

客の半数が外国人

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IMG_0106.jpg店主の秋葉秀俊さん。レジ周りにも商品がいっぱいだ

店内に並ぶのは1970〜80年代に子ども向けに作られたおもちゃ達。6割が怪獣やヒーロー物のソフビ、3割がロボット物の超合金だ。原則「絶版玩具」を謳っているが、最近の商品でも買取をすることがある。

最近は海外からのお客が増え、5割近くにも上る。「秋葉原や中野に行ったついでに、小岩の当店にまで足を伸ばしてくれていると思います」と店主の秋葉秀俊さん。バイヤーは香港の人が多く、「海外の方が純粋にコレクションのために購入している印象がありますね。日本人の方が『持っていたら、値段が上がりますか?』と聞きますよ」と話す。

ヨーロッパでは永井豪作品の人気が高く、超合金のロボットを購入するお客が多い。

現在、動きが早い商材は、状態の良い超合金のデッドストック物で、コレクターが今持っている物を下取りに出し、状態の良い物に買い換えているようだ、と秋葉さんは話す。

仕入れは買取だけで、問い合わせがあれば通販に対応するが、基本通販はしていない。

「ネットで販売をしたらもっと売り上げが伸びると思っていますが、年々古い物を売ってくれる方は減っています。あまり、売れすぎても今の質を維持できないのではと考えています。海外に商品が流出していることもあり、今後は海外コレクターから買取することもあるかもしれません」と秋葉さんは話している。

IMG_9997 - コピー.jpgIMG_0008.jpg入口から入ると、左手の棚には主力商品であるソフビが並ぶ。ソフビは突き当たりの棚までぎっしりと陳列されている

IMG_9991.jpg普通のおもちゃ屋と間違えて、一般の人や子どもが入ってくることもある。他商品の値段が高いので、入口近くに子どもでも買える最近の仮面ライダーやウルトラマン、戦隊モノのソフビ(数百円)を置いている

IMG_0017.jpg通路の右側のケースにはトミカや、ダイヤペットなどのミニカーが並んでいる

IMG_0038.jpgIMG_0035.jpg企業物のソフビ(上写真)やペコちゃんなどのアイテムも扱っている

IMG_0070.jpgIMG_0050.jpg超合金は箱入りの美品(上写真)と、箱なし(下写真)では価格が違ってくる。同じものでも箱ありは12万円、箱なしは3万円の価格が付くことも

IMG_0105.jpgほぼ新品同様の、鉄人28号の玩具は60万円もの値段が付いている

買取に出す時には洗わないで!

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買い取ったソフビは、接合部分である嵌着(かんちゃく)が切れていないかなど分解して確認する。変形して固くなっている時はドライヤーの風を当てて温め、柔らかくしてから分解する。汚れはガラスクリーナーなどを使って落とす。

「よくお湯を使ってゴシゴシ洗う方がいますが、それでは塗装が剥げてしまいます。ソフビの場合は汚れていても、そのまま買取に持ってきてもらう方がいいですね。ソフビで、足の裏に名前を書いてあるものがありますが、ペンのインクは落ちないので、評価額は半分以下になってしまいます」

Shop Data

オープン 1995年
取扱い商品 ソフトビニール人形(ソフビ)6割、超合金3割、その他の玩具1割
客層 40〜50代男性がメイン
備考 店舗面積/約15坪
店頭在庫/約3000点以上
客単価/数万円〜数十万円

さあどあんくるは、ジュエリーデザイナーだった秋葉秀俊さんが趣味でコレクションしていた玩具を販売したのが始まり

第474号(2019/10/25発行)9面

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