《皮革製品修復ラボ(34)》養殖の希少クロコダイル

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《皮革製品修復ラボ(34)》養殖の希少クロコダイル

2016年01月10日

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皮革製品 修復ラボLesson.34 エキゾチックレザー1

有名ブランド以外でも価値有り

ジンバブエのカリバ湖のまわりに、クロコダイルの養殖所がある。生後約30ヵ月になった頃にはその独特な模様も整ってくる。全長150cmほどに育つと、バッグになってもらうことになる。

ワニ野生のワニをバッグにすることはほとんどない。きちんと餌を与えられ、キズが無く艶のある皮を持った養殖ものがつかわれている。ちなみに餌はトウモロコシを原料にしたものや、魚など。意外と草食系だ(笑)。

バーキンやケリーに使われているのも、こうして手間ヒマかけて養殖されたワニだ。サイズにもよるが、バッグ全ての面を均一にするにはなんとクロコダイル3匹が必要だと言われている。

さて、クロコダイルだけでなく独特な世界観を持つ爬虫類革を、エキゾチックレザーと呼ぶ。高級品で価値の高いものだが、有名ブランド以外は中古市場でそう評価されていないと編集部から聞いた。きちんと知識を持てば、それなりの価格で売れるはずだ。そこで詳しく解説していこうと思う。

いわゆる食肉の副産物である牛や豚などとは異なり、クロコダイルは大量に畜産されているわけではない。数自体が少なく希少動物でもあるので、輸入取引も厳しく制限されている。そう、ワシントン条約だ。

日本国内で流通するエキゾチックレザー製品には、正しく取引きされたものには「全日本爬虫類皮革産業協同組合」が認証したタグや織りネームが付いている。

川口 明人氏≪筆者 Profile≫ 川口 明人氏

1960年、神奈川県生まれ。根っからの靴、バッグ好き。大学卒業後ヨーロッパに渡りフランスのシューズブランドに就職。帰国後は婦人靴ブランドのマネージャー、ブランドバッグ販売責任者、婦人靴メーカー商品企画・製造責任者などを歴任。皮革製品修復の「美靴工房」立ち上げに参画。現在は同社の専務取締役として女性修復師チームを率い数多くのメゾンブランドから指名を受ける。メディアにも度々取上げられており、質店・ブランドリサイクル店にとっては駆け込み寺的存在。

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383号(2016/01/10発行)15面

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