世界でZ世代がリユース市場を牽引、海外と日本「環境意識」に差
2024年08月28日
イーベイ(米カルフォルニア州)は5月、同サービスの利用者を対象に調査を実施し、「リコマース・レポート」として発表した。レポートによると、グローバルでの中古品に対する意識はこの数年で大きく改善しており、特に「Z世代」を中心とした若者にリユース市場を牽引する動きが見られる。日本市場を調査したメルカリ総合研究所のデータとあわせ、世界におけるリユース品に対する消費者意識の違いを紹介する。
ユーザー動向調査
「スリフテッド」前年比400%の増加
イーベイの総取引額のうち40%を占める中古品・リファービッシュ品は、近年急速に拡大を見せる。同社の調査によれば、2024年3月時点で「thrifted」(リユース品)というキーワードを含む商品が、前年同月比で400%以上増加した。
特に古着が市場の主力商品として注目されており、中古品の購入経験がある人の中で古着を購入したことがある人の割合は48%に達する。続いて書籍、靴、家庭・園芸用品、電化製品が続く。
販売側も好調だ。イーベイセラーのうち、50%が「1〜5年前に比べ中古の売れ行きが増加した」と回答しており、64%のセラーが「近年イーベイで中古品を売りやすくなった」と回答している。
第590号(2024/08/25発行)18面