アンカーネットワークサービス、発達障害者向けの就労支援事業を開始

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アンカーネットワークサービス、発達障害者向けの就労支援事業を開始

2018年11月13日

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a.jpg▲野崎明事業責任者(左)と山口奈緒管理者

発達障害者の就労支援事業
200名の活躍受け本格参入

OA機器リユース事業のアンカーネットワークサービス(東京都葛飾区)は10月、成人した発達障害者向けの
就労移行支援事業を開始した。障害者支援事業を行う、ハッピーテラスのフランチャイズとして参入する。同社は創業以来「万人万物共存共生」を理念に、リユース事業を通じて障害者の活躍を支援してきた。


現在では社員としての雇用の他、障害者施設への業務委託を通じて約200名の障害者が活躍しているという。山口奈緒管理者がサービスの提供に必要な資格を保有していたことも後押しし、福祉事業への本格参入を決めた。成人した発達障害者の就職とそこへ向けた訓練をサポートする。


最大の特徴は発達障害専門のオリジナルテキストを用意している点。自己分析や過去の振り返りなどを通じて成長の土台を作ることに重点を置く。「自分は何ができて何ができないのかを知ることが大切です」(山口管理者)。


土台が出来上がったらビジネススキルの習得、就職活動へと進む。発達障害は自閉症やアスペルガー症候群注意欠陥多動性障害(ADHD)などの総称。コミュニケーションが苦手、物事を計画的に進められないなど様々な症状が見られる。成人してから診断されることがあり、就労支援が課題となっている。


4-A②.JPG▲ホワイトボードには1日の予定を明示。自己管理を意識づける


訓練後に外資コンサル就職
ハッピーテラスは多数の就労支援を行ってきた。Yさんは某大学の法学部を卒業後新卒で銀行に入社したが、注意欠陥が原因でミスを重ね1年経たずに退職。しかしハッピーテラスの8ヵ月の訓練を経て対人コミュニケーション能力の強みを発見。障害者雇用枠で外資系のコンサルティング会社に転職した。現在も企業向けプレゼンを専門に活躍しているという。

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第451号(2018/11/10発行)4面

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