スケッター、介護資格がなくても身体介助以外の業務でスキルを活かす

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スケッター、介護資格がなくても身体介助以外の業務でスキルを活かす

2019年12月22日

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介護資格なくても施設で副業
手品など個性的スキル活かせる

プラスロボ(東京都港区)は介護施設とユーザーをマッチするサービス「スケッター」を提供している。同サービスは人手を必要とする施設とユーザーをプラットフォーム上でマッチングさせるサービス。他社サービスと大きく異なる点は、介護資格がなくても身体介助以外の業務でスキルを活かし働くことができる点だ。

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同サービスは、施設側が掲載した求人にユーザーが応募してマッチングする。プラットフォームにはメッセージ機能があり、事前に打ち合わせや日程調整など細かいやりとりができる。施設は月額2万円〜システムを利用可能。求人数、マッチング数で手数料が発生しないのが特徴。ユーザーは介護資格がなくても様々な場面で活躍できる。マジック、音楽演奏、カードゲーム、麻雀、将棋などのリクリエーションや傾聴など業務は様々だ。スケッターによって、介護士は身体介助などの有資格者の仕事に専念することができ、負担を減らすことができる。

スケッターの8割が異業種で働く人材だ。参加者はやや女性の方が多い。同サービスを利用した6割のスケッターがリピートでサービスを利用している。同サービスを通じて正社員としての採用に繋がった事例もある。採用した施設は、同サービスを利用して採用コストを400万円削減した。

3年で3000施設、登録ユーザー7万人を目指す。今後は、大阪や福岡、北海道への拡大も視野に入れている。2025年、団塊の世代が75歳を超え、55万人の介護士が不足すると推測されている。

「国で抱えた社会問題を隙間時間のスキルシェアで解決したい。スケッターで高齢化や介護の課題に当事者意識を持ってもらえれば」(鈴木亮平社長)

鈴木亮平 社長鈴木亮平社長

第477号(2019/12/10発行)14面

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