Cansell、急に泊まれなくなったホテルの宿泊権利を売買

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Cansell、急に泊まれなくなったホテルの宿泊権利を売買

2017年02月16日

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「出張の予定が急遽なくなった」、「旅行に行くはずが家族の体調不良で中止しなくてはならなくなった」。やむを得ず予約したホテルをキャンセルしなければならない人のために、新たなサービスが生まれている。ホテルや旅館の宿泊権利二次流通サービス、『キャンセル』(東京都渋谷区)だ。

Web上で申込める『キャンセル』Web上で申込める『キャンセル』

『キャンセル』は、急な予定変更で、予約したホテルをキャンセルしなくてはならない売り手と、手頃な価格でホテルに泊まりたい買い手をつなぐ、プラットホームだ。

サービス開始の昨年9月以降、2000人の会員を集めている。

仕組みはこう。まず売り手が出品したいホテルや旅館の宿泊予約を同社に申請する。価格は売り手が決める。すると、同社側で該当施設に予約内容の正確性を確認後、出品。成約後の名義変更なども『キャンセル』が行う。料金は同社で一旦プールされ、購入者が無事宿泊したことを確認後、売り手に支払われる。手数料は、売り手から販売価格の15%。

大体予約1ヵ月前頃から出品され、沖縄・東京・大阪など都市部や観光地エリアが目立つと言う。予約の料金単価は5万〜10万円、その3割引きの価格で購入されている。

こういったサービスは、昨今ますますニーズが高まっていると言う。宿泊キャンペーンが出現したからだ。

「ネットなどで多いのが、キャンペーン価格で泊まれる代わりに、即時キャンセル料100%がかかるもの。満額支払うなら、販売して少しでも安く抑えようとする人が多いです」(山下恭平代表)。

その他にも「人気アイドルのコンサートのために前もって宿泊予約をしたが、チケットが取れなかったため出品する」などのニーズも目立ってきていると言う。

一方購入は、「出品されているチケットに合わせ、安く泊まれるなら旅行に行こうというニーズがあります」。

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409号(2017/02/10発行)5面

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