帝国データバンク、宝石卸の廃業急増

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帝国データバンク、宝石卸の廃業急増

2026年01月26日

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帝国データバンクは、昨年に全国で休業・廃業、解散した企業は6万7949件と発表した。最も増加率が高い業種は宝石卸などの「貴金属製品卸売」で、前年比62.2%増だった。

帝国データバンク 休廃業・解散件数 業種別詳細データ休廃業・解散件数 業種別詳細データ

廃業が急増する背景として、金や銀、プラチナなどの地金価格の高騰に加え、中国人観光客向けの販売が停滞していることが挙げられる。売上単価が上がっても数量が伸びず、結果的に利益が残らない状況に直面している。

さらに、販売先となる宝飾店など小売でも、メーカー直販体制の拡大やリユース市場の浸透、後継者不在に伴う受注減少も追い打ちをかけた。先行き不安から事業継続を断念する宝石卸売業者が多かったとみられる。

人手不足や利払い負担増などにより経営環境は一層厳しさを増す。零細企業を中心に、体力があるうちにひっそり会社をたたむ「静かな退場」が増加する可能性を示した。

第624号(2025/01/25発行)7面

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