《携帯&スマホAtoZ 第66回》 修理機種はほとんどがiPhone

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《携帯&スマホAtoZ 第66回》 修理機種はほとんどがiPhone

2017年10月19日

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第66回 携帯電話修理の現状②

種類が少なく部品が手に入りやすい

今回は前回の続きで携帯電話修理の現状②です。

2017年9月15日時点での、総務省から認可された第三者登録修理事業者数は26です。(http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/sogo_kiban/repairer_info.html内「登録修理業者(一覧)」pdf)

最初の登録は2015年5月12日の「Asurion Technology Japan」社です。2015年登録業者数は3、2016年は11、2017年には12と登録事業者は増加傾向にあります。

●登録機種

登録機種はほとんどの業者がiPhoneの1機種のみです。
iPhoneの修理箇所は以下の7つですが、約7割が表示装置だそうです。

■iPhoneの修理箇所7つ
・表示装置(液晶ディスプレイ)
・マイク
・スピーカ
・カメラ
・操作ボタン
・バイブレータ
・電池

一方Android機種を登録しているのは3社。そのうち「Asurion Technology Japan」社は、Panasonic社製のガラケーや華為技術日本社製(ファーウェイ)のSIMフリースマホを登録しています。

iPhoneに比べてAndroidの修理登録が少ないのは、iPhoneは種類が少なく、海外や中古端末から部材を入手できるからです。対してAndroid端末は種類が多いため、以下の様な事がネックになっています。そのため、現状では、「スマホ修理=iPhone修理」になっていると言っても過言ではありません。

Androidのネック
・部材の入手が大変
・部材の在庫ストックが増える
・端末ごとに修理方法を覚える必要がある

●iPhoneの修理マーケット

iPhoneの修理マーケットサイズはどのくらいなのでしょうか?

修理比較サイト「最安修理ドットコム(http://saiyasu-syuuri.com/)」を運営する 株式会社ジラフは、2014年度は850億円〜900億円前後で、2019年度には約1500億円と算出しています。

中古携帯端末の市場規模は200億〜300億円と言われていますので、iPhoneの修理事業は、それに比べて市場性があり、非常に魅力的な市場になります。

新規ビジネスを考えている中古業者だけでなく、中古端末事業者も壊れた端末を修理して販売できるため、iPhone修理事業への参入は大いにありだと思います。

次回はiPhone修理事業参入について詳しくお伝えします。

《携帯&スマホAtoZ》粟原浜一2携帯市場
粟津 浜一 代表取締役

<Profile>
1979年12月岐阜県生まれ。2004年筑波大学大学院修士課程修了。ブラザー工業株式会社を経て、2009年株式会社アワーズを設立、2017年に株式会社携帯市場へ社名変更。中古携帯市場動向セミナーを数回開催。これまでに500以上店舗に中古携帯事業を展開、コンサルを行っている。

425号(2017/10/10発行)6面

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