ヤマダHDは6月1日、「ヤマダ西日本リユースセンター山口工場」を稼働させた。冷蔵庫と洗濯機の再生を主力とし、年間約6万台のリユース品を送り出す計画だ。同社ではリユース事業を強化しており、ヤマダ環境資源開発HDの桑野光正社長は「回収家電の80~85%をリユースに回している」と語る。今回は山口工場での冷蔵庫を再生するまでの流れを紹介する。
基本機能や異音など点検
自動洗浄で効率化も
リユース工場は、山口が3ヵ所目となる
ヤマダ環境資源開発HDは環境資源開発事業を専門的に推進するための中間持株会社。傘下のシー・アイ・シーがリユースリサイクルの実務を担う。
工場に運び込まれた冷蔵庫は、まず一次点検ブースで厳格なチェックを受ける。「冷えるか、冷えないか」という基本的な機能はもちろん、大型冷蔵庫ならではの自動製氷機能や、コンプレッサーの異音といった細部に至るまでの点検を行う。ここで良品と判断されたものだけが、次の洗浄工程へと進む。
第610号(2025/06/25発行)17面