買取りの依頼者や取引先企業が反社会的勢力や犯罪に関係していたら、知らずに犯罪に巻き込まれるリスクがある。こうした事態を避けるため、"反社チェック"と呼ばれるコンプライアンスチェックが手軽に行えるWEBツールとして注目を集めているのが、KYCコンサルティング(東京都千代田区)が提供するRiskAnalyze(リスクアナライズ)だ。資産性の高い商品を扱うリユース企業の導入が増えているという。
狙われやすい買取店の導入が増加
一般的な業界より
古物は狙われやすい
導入企業は約1200社に及ぶ
古物商は買取りによって換金業務を行うため、犯罪に巻き込まれやすいリスクがある。そのため、反社などからの買取りや取引は極力避けたいところだ。「コンプライアンスチェックはセキュリティに近い商材」と北住和弘執行役員COOは説明する。
実際、同社サービスの利用で、「普通はヒットすることが稀で1~2%の確率だが、中古・買取系企業は特殊な業界で一般的な業界よりヒットすることが多く、狙われやすい面はある」とリスクの高さを指摘する。
既に反社チェックを行っている企業では、記事検索サービスを利用しているケースが多い。ただ、記事を読み解く時間やその内容の判断が属人的になり、時間やコストがかかりがちな課題がある。
第611号(2025/07/10発行)13面