友心「想い出をつなぐ」遺品整理、企業講演や芸能人対談ユーチューブで発信
2025年05月12日
遺品整理の需要が高まり、新規参入するプレイヤーが相次いでいる。競争が過熱する中、独自の発信活動で支持を集めているのが、遺品整理「友心まごころサービス」を手掛ける友心(福岡県久留米市)だ。岩橋ひろし社長は全国での講演活動や芸能人と対談するユーチューブチャンネルの運営を通し、遺品整理で重視している「想い出のリユース」について発信している。
岩橋ひろし社長
──御社が重視している「想い出のリユース」とは何か教えてください。
岩橋 遺品整理の際の、故人と遺族の想いをつなぐための取り組みです。故人や遺族にとって思い入れがあると考えられる物は捨てずにまとめて、最後に「もう1度確認していただけますか」とお渡しします。すると遺品を通して、大切なエピソードを思い出していただけることがあるんです。以前にはノーブランドでボロボロだけど大切にしまっているお財布が出てきて、遺族である息子さんに見ていただいたことがありました。すると「初めて就職したときに、親父にプレゼントした財布だ」と振り返り「親父、俺のことをいつも思ってくれてありがとう」と改めて感謝を深めていただくことにつながりました。
第607号(2025/05/10発行)17面