
格安古着店「ドンドンダウン」などを展開するプリマベーラ(群馬県太田市)が昨年8月に出店した埼玉県本庄市に店舗を構えるアメカジ古着店「ヴィンテージバンク」は、2000点の在庫を持ち、45坪の店舗面積を持つ。アメカジは法人仕入れの店が多いが、同店は個人買取のみで在庫をまかなう。SNSを駆使し、地方店でありながら年間売上6000万円をクリアした。渋沢大志店長によると「属人化」が安定した査定に寄与しているという。
ヴィンテージバンク(埼玉県本庄市)

渋沢大志店長
33歳。専門学校卒業後、2016年1月に入社。入社以来、約10年にわたり買取査定を一筋に担当。他のスタッフが販売業務などを兼務する中、ひたすら査定業務と向き合い、社内随一の査定力を養う。 元々はシュプリームなどのストリートブランドを好んでいたが、業務を通じてアメカジの奥深さに魅了された。査定の難しいアメカジ古着を見極める高い専門性が評価され、店長に抜擢された。
査定力は社内随一
在庫は約2000点
ヴィンテージバンクの最大の特徴は、仕入れのすべてを一般顧客からの個人買取でまかなっている点だ。法人仕入れでは得られない、予期せぬレアアイテムやジャンルを問わない多様な古着が集まり、店内には常時約2000点の在庫が並ぶ。「リーバイス」「カーハート」などの定番アメカジから、1950〜80年代のヴィンテージ、復刻モデルまで品揃えは幅広い。
この独自性を支えているのが、渋沢店長の査定力だ。同氏は「ドンドンダウン」で約10年にわたって査定業務に従事。査定力は社内随一だ。その経験が、ヴィンテージバンクの店長に抜擢された要因でもある。
第621号(2025/12/10発行)13面


