不用品回収とリユース店を経営する「だいえい」(東京都台東区)は、昭和56年の創業から43年間、地域で営業を続ける。毎日来店する常連客も多いという同店は、お客が「飽きない」ことに注力した店づくても面白いと思ってもらわないと」と福田正広社長は話す。前日と同じ商品を同じ場所に置くことはせず、毎日商品の置き場を変更する。これにより、顧客は来店するたびに新しい発見を期待できる。商品の回転は速く、「今買わないと次はない」という一期一会の状況が、顧客の購買意欲を刺激する。
創業43年「だいえい」の工夫
25坪の店舗には商品が所狭しと並ぶ
一つ10円程度の雑貨など、顧客が思わず手に取る価格設定を行う同店。値付けは「いくらで売れるか」ではなく「どこまで安くできるか」を基準にしているという。同社の商品調達は、「自足自給」不用品回収事業で不動産店50店と提携し、退去の際の不用品回収や買取を行う。直接仕入れのため販売価格を抑えられると話す。
第622号(2025/12/25発行)19面


