《生き残る店 次の一手は》大蔵質店 専門部署設置「ECで物販の50%」

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《生き残る店 次の一手は》大蔵質店 専門部署設置「ECで物販の50%」

2018年05月12日

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《生き残る店 次の一手は》
~創業61年の「大蔵質店」~

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▲船橋本店の外観。ガラス張りで開放感を演出する


専門部署設置「ECで物販の50%」

若松屋質店(千葉県船橋市)は、「大蔵質店」の屋号で千葉と東京に4店舗の質店を展開している。法人化して61年目を迎える老舗質店は、16年程前からEC対応を専門とするWEB事業部を設置。作業の効率化・販路の最適化を実現し、ECによる売り上げが質を除く物販の50%を担っている。

WEB事業部は正社員2名を含む20名体制で、常時4~5人が対応。船橋本店の事業所に各店で買い取った商品を集約。商品の撮影、ページ作成、注、梱包発送、問合せ対応などを行う。受注・発送など簡単な作業はアルバイトに任せることで人件費のカットにも繋げる。

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▲自社用の梱包材を用意。業務を効率化する

楽天アマゾンイーベイなど6種のECショップに出品。サイトの客層やニーズに合わせて出品先を変える。例えば「楽天はポイントが充実している為、100万円以上の商品でもニーズがある」(高橋悠大部長)と言う。宅配買取りで集まる古本等、単価が低く店頭販売にも向かないものは全てヤフオク!の1円スタートで販売。他方、サマンサ系のバッグ等中古販売価格2000円程度のものであれば、出品に掛かるコストを考慮して店頭で販売する。

複数のECと店頭の在庫同期に関しては独自に構築したシステムを活用。例えば店頭で商品が売れた場合、レジを通して自動で各ECサイト上から出品情報が削除される仕組みを作っている。

EC強化もあり昨年5月期は売上30%増を達成。さらなる販路の拡大を見込み、海外ルートの開拓にも着手していると言う。

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▲高橋悠大部長

第439号(2018/05/10発行)3面

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