《携帯&スマホAtoZ 第81回》2019年 中古携帯業界大予測

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《携帯&スマホAtoZ 第81回》2019年 中古携帯業界大予測

2019年02月21日

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第81回 2019年 中古携帯業界大予測

平成最後の年となる2019年になりました。本年は、端末回線分離プランや中古端末SIMロック解除など業界にダイレクトに関わるものだけでなく、天皇退位、参院選や消費税増税など国民のマインドも変わりそうな年です。今回は2019年中古携帯業界大予測と題して、今年の業界を占います。

中古携帯の安さが消費者に伝わる
分離プランが市場拡大につながる

まず今年は何といっても、4月以降に予定されている「NTTドコモの完全分離プラン発表 」です。昨年すでにKDDIとソフトバンクは分離プランを発表しましたが、ドコモの内容によっては、両社も引き下げを検討する可能性があります。通信料金と端末料金が分かれる分離プランにより、中古端末の最大のメリット「安さ」が消費者に伝わるようになり、市場拡大につながると予想されます。

その一方で、端末代金が高くなることにより、使用年数の増加が予想されます。そうなると中古市場に端末が回ってこないとの恐れもあります。分離プランは中古業界にとって、短期的にはプラスの影響がありますが、長期的には今までよりも仕入れしにくくなる可能性もあります。

続いて、中古端末SIMロック解除解禁。2015年度以降に発売された端末が対象になる予定です。検品時にSIMロック解除有無の確認や、プライスカードへの表示、消費者へのわかりやすい訴求などの対応が必要です。また、海外輸出が容易となり、一旦減った海外バイヤーの増加、貿易会社の参入が予想されます。上記以外にも2018年から引き続き、総務省による「モバイル市場の競争環境に関する研究会」や規制改革推進会議、公正取引委員会の調査が行われます。この3つの事柄も中古市場に影響を与える大きな因子になりそうです。

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第457号(2019/02/10発行)13面

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