メルカリ、シニア層利用に課題 撮影法教える「教室」構想も

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メルカリ、シニア層利用に課題 撮影法教える「教室」構想も

2019年03月31日

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6C-P1.JPG▲対談の様子。右から田面木CEO、前野教授

シニア層利用に課題
撮影法教える「教室」構想も

フリマアプリ大手のメルカリ(東京都港区)が3月、シニアの利用状況に関する調査結果の発表会を開催した。60代以上のシニア層がフリマアプリを利用する目的をテーマに、慶應義塾大学大学院の前野隆司教授が調査を行った。シニアの利用者2名による体験談も発表。

その中で両名が「同年代でメルカリを利用している知人はいない」と言い、ITリテラシーの薄いシニア層獲得への課題が浮き彫りになった。前野教授は、全国のフリマアプリ利用者・非利用者1648名を対象にしたアンケート調査を実施。「社会との繋がりを求めて利用している」と答えた60代以上の利用者は20代の3倍近い27%となるなど、シニア利用者の生活意欲向上に貢献している可能性を話した。

一方、ITリテラシーの薄い利用者獲得への課題も明確になった。質疑応答の中で、同日登壇したシニア利用者両名が、同年代から「やりかたがわからないから代わりに出してよ」と言われた経験を持つことが判明。シニアのスマホ所有率が伸びる一方、ネットを使いこなせていない層が一定数存在することがシニア獲得の足枷になっているようだ。

こうした話を受け、メルカリジャパンの田面木宏尚CEOは「撮影方法など具体的な指導を行う『メルカリ教室』の構想がある。新たなタッチポイントを増やしていきたい」と話した。メルカリは20~30代を中心に利用者を伸ばしてきたが、この1年間で「生前整理」や「終活」のキーワードで出品される商品が2.5倍に増えるなど、シニアの利用にも可能性を見出している。昨年から新聞の折込チラシの配布やユーザー向けリアルイベントを実施するなど、アプリ外での接点を増やす取り組みを強化しつつある。

第460号(2019/03/25発行)6面

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