《全国ダーツの旅☆千葉県》三味線ドットLINK、困った遺族から引き取った 津軽三味線師範の逸品

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《全国ダーツの旅☆千葉県》三味線ドットLINK、困った遺族から引き取った 津軽三味線師範の逸品

2019年04月09日

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リサイクル通信 全国ダーツの旅

~千葉県 編~

ダーツの矢がささったエリアのリサイクルショップに取材するコーナー

19-p2.jpeg▲三味線引き取りの告知はこのホームページのほか、新聞広告でも行なっている

困った遺族から引き取った
津軽三味線師範の逸品

三味線は演奏者の高齢化が進み、弾いていた本人が亡くなった後、捨てられずに困っている遺族が少なくない。三味線ドットLINK(千葉県松戸市)は、そんな不要な三味線を引き取り、修理して販売している三味線リサイクル店だ。2年前の春、日高ぜんた代表のもとへ高齢の男性から引き取り依頼の電話があった。男性は邦楽とは無縁の人だったが、亡くなった義兄が津軽三味線の師範で、故人の三味線をずっと保管していた。魂のこもった楽器を捨てるに忍びず、困っていたという。日高代表が男性の自宅に赴くと、三棹の太棹(津軽三味線)があった。

どれも良い物だったが、その中の一棹は象牙の糸巻、トチと呼ばれる縞模様、継ぎ目には金ぼそ、胴には音を良くするための「綾杉彫り」が施され、師範にふさわしい高級品だった。「実は私自身が津軽三味線を習っているので、結局、その高級な太棹は破れた皮を張り替えて自分で使っています。あとの二棹は修理して欲しいという方にお譲りしました」と日高代表。

19-p1_.jpeg▲日高ぜんた代表

第460号(2019/03/25発行)19面

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