未来ガ驚喜研究所「RINKAN」、「呪いを解き、自分の頭で考えよ」
2025年07月01日
アパレルやファッションアイテムのリユースを手掛ける「RINKAN」。同店を展開する未来ガ驚喜研究所(東京都渋谷区)の売上高が、200億円を突破した。今期は300億円ペースで推移。現在23店を展開しており、この脅威的な数字の裏には「経営者目線」の店長たちがいる。
強さの秘訣は「小さな経営者」
ファッションリユースで売上200億円突破
RINKAN新宿店の売り場
未来ガ驚喜研究所の成長の原動力は、経営者並みの裁量を持つ「店長」だ。販売やバイヤーの職域に加え、施策の立案実行、部下の給与額決定までも店長に任せる。独立採算制で現場を任される店長たちは「小さな経営者」として店舗を成長させている。
齋藤賢吾社長は「社長が前に出すぎると会社は成長しない。経営者自身が自分も含め全体を俯瞰し、自身の役割を制限することが必要」と話す。会議も極力参加せず、現場に一任。その結果、この10年で売上は3倍以上に伸びたと言う。
「自分が口を出していたら、ここまで伸びなかった。店長たちは手放したくない存在です」(齋藤社長)
第610号(2025/06/25発行)11面