イクヨ、アプレの子会社化を中止

違約金10億円受取り契約解消

自動車内外装部品の製造を主力とするイクヨ（神奈川県厚木市）は7月24日、大手地金商「アプレ」の子会社化を中止すると発表した。

同社は、投資ファンドのリサ・パートナーズ（以下：リサ社・東京都港区）によるファンドが保有するアプレの株式53.81％を取得する契約を締結。この件を巡って、アプレとリサ社の間で諍いが生じていた。

ファンド側がより高い評価額での譲渡可能性が浮上したことから、違約金10億円を支払うことを条件に契約を解除したい旨の申し出があり、イクヨは子会社化を取りやめた。

アプレは7月25日に、同社理念及び事業方針に共感する長期志向の資本パートナーを新たに株主として迎えており、株式譲渡契約の締結が完了したと発表した。

第613号(2025/08/10発行)1面