【リユース×テクノロジー】NIS、質業版POSバージョンアップ 連絡機能と台帳検索を強化

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【リユース×テクノロジー】NIS、質業版POSバージョンアップ 連絡機能と台帳検索を強化

2019年05月18日

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業務効率をアップさせるには、テクノロジーの導入が不可欠だ。今回は、POSの開発を手掛けるNISを紹介する。

  

スタッフ間メッセージで伝達ミスを抑止

ソフトウェア開発を手掛けるNIS(東京都豊島区)は、2019年内に同社のPOSシステム「POSible質業版(以下POSible)」のメジャーバージョンアップを予定している。顧客からの要望を反映させ、POSの更なる利便性向上を図る。

新バージョンの目玉は2点。1つ目はスタッフ間のコミュニケーション機能を充実させる点だ。例えば、顧客情報等で申し送り事項がある場合、共有したいスタッフがPOSibleにログインするとメッセージが画面に表示される。メッセージを送ったスタッフは既読・未読状況が把握でき、伝達ミスを最小限に抑えられる。

「質業では『お客様がいつ品物を取りに来る』『振込で利息を払った』等の情報共有不足によりトラブルが起こります。そのような人的ミスをカバーできれば」(情報システム事業部 川又愛子氏)

2つ目は「顧客」を軸にした台帳検索が出来る点。現POSibleは、質札に印字されたバーコードを読み込み登録台帳を呼び出す仕組み。このため、顧客が複数の質札を持つ場合でも、質札ごとの情報しか閲覧出来なかった。新バージョンでは、顧客の名前を打ち込むだけで、過去の履歴や現在の取引内容が一括表示できる。

質店の声を基にWeb質札開発

写真1.png▲Web質札では質札の一覧や状態が確認できる

両機能とも、POSibleを導入する質店の要望に対応する形で開発を開始した。同社は去年、同じく質店の声から「Web質札」機能を導入。質利用者はウェブ上から自身が持つ質札の内容が閲覧できる。利用者は入質後、質店から送信されたメールの添付URLをクリックしパスワードを登録すると、質札の状態、商品名、預かり価格、利息、流質期限等が閲覧可能。

同機能は、「利用者も簡単に質札情報を検索してほしい」という質店の要望から開発に至ったという。これにより、大量の質札を持つ利用者は質札の管理が簡略し、質店も利用者からの問合せが減るため、事業効率化を図ることが出来る。同機能の月額費用は、システム保守契約代金にプラス2000円〜。

「質店のスタッフだけでなく、質店の利用者にもメリットがあるシステムを提供することをスタンスとしています」(曽我則仁主任)

曽我則仁主任 - コピー.JPEG▲曽我則仁主任

第463号(2019/05/10発行)10面

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