中古ジャニーズグッズ事業者から声「取扱継続することが、サービス」

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中古ジャニーズグッズ事業者から声「取扱継続することが、サービス」

2023年10月19日

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中古ジャニーズグッズの取扱事業から「取扱継続することが、サービス」との声も

看板が取り外される前の旧ジャニーズ事務所

旧ジャニーズ事務所の創業者、故・ジャニー喜多川氏による性加害問題に対して世の中から厳しい目が向けられる中、ジャニーズグッズの中古品を扱う事業者の反応はどうか。

宅配買取サービスの屋号の中に「ジャニーズ」の名称を冠して事業展開する経営者の1人は、「事業への影響が今後出るかどうかわかりませんが、ファンにとっては自分の好きなアーティストとアーティストが所属する事務所の問題は区別されているように思えます」と話す。ファンの需要を考慮し、サービスは継続する考えだ。

また、中古ホビー店を展開する某社の社員は、「これまで"推し"が卒業したことでグッズをまとめ売りに来るお客様はいたが、今回の問題でジャニーズ離れが増えて買取りが増えているという状況ではない」「これからも買い取って、販売していくことがお客様のためのサービスになる。仮に同業他社が引いたとしても、当社では売り場コーナー強化も検討したい」と話す。

さて、旧ジャニーズ事務所から芸能部門を移行させる新会社の名称は公募により決定することが発表された。現状中古グッズを取り扱う事業者のサービス屋号には「ジャニーズ」「ジャニ」を冠したものが多いなか、新会社名決定に伴い、各社の屋号も変更となるのか注目が集まる。

そしてもう1つの焦点は中古品相場だ。今回の問題により、名前を変更するグループもある。名称変更前に生産されたグッズにどう値動きが出るかが気になるところだ。

参考までに、本紙が以前に中古アイドルグッズ取扱事業者に取材したところ、グループの活動休止や解散を発表した直後に高騰傾向にあると答えた所があった。例えば需給バランスを見て、「嵐」のグッズでは発表前後で買取・販売価格を2倍ほど、「V6」では同じく1.5倍ほどに上げて調整をしたという。それから熱が引いたと見られる1年後を目安に、発表前の価格に戻したのだそうだ。

問題が明るみになってからも根強いファンは存在する中で、中古品の取扱事業者だからこそ応えられる使命があるとも言えそうだ。各社の今後の動きに目を向けたい。

第570号(2023/10/25発行)12面

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