中部圏を地盤に関西・東海・北陸へとリユース店舗網を拡大しているのが、買取王国(愛知県名古屋市)だ。2024年2月期の売上高は過去最高となる67億円に達した。今年9月にはベストバイ(大阪府大阪市)から総合リユース事業を譲り受け、関西エリアを中心に営業を強化。グループ内で買取りと販売を効率よく回す独自のビジネスモデルを強みに、さらなる成長を期す。
独自の強みを磨き、売上高70億円
黒を基調にした店舗
メンズの単価は3000円台
買取王国高辻店の黒を基調とした外観
同社は名古屋市に本社を構え、4業態のリユースショップを展開している。FCを含め現在までにファッションを中心とした総合リユースの「買取王国」27店舗、工具専門の「工具買取王国」26店舗、買取専門店「おたから買取王国」6店舗、アウトレットリユースの「マイシュウサガール」3店舗等を構える。商品別の売上構成比では、ファッションが41%で最も大きい。次いで工具が19%、ホビーが17%、その後にブランド品、トレカなどが続く。
主力の買取王国では"わくわく・ドキドキ・大発見!"を店舗コンセプトに掲げ、メンズ・レディースファッションからブランド品、ホビー、釣具、トレカまで幅広い商品を扱う。特にメンズ古着に強みを持ち、根強いファンも多い。黒を基調にした店舗が特徴で、赤地に白抜きで「カイトリ」の文字が目を引く。
本拠地の名古屋での知名度は高い。主力のファッションの平均単価はメンズで3000円、レディースは1700円ほど。950円の商品も扱うが、全体的に品質も単価も高めだ。実際、売上好調な店舗では、坪あたり在庫を70万円置いているところもあるという。
第591号(2024/09/10発行)13面