
創業7期目で売上高は約50億円――。地方を中心に出店する戦略で急成長する買取専門店として注目を集めるさすがや(東京都台東区)。しかしその裏側では、離職率70%、収益悪化という内部崩壊の危機を迎えていた。そこで、昨年10月に創業者の佐藤貴夫氏は会長職に退き、入社8ヵ月の人事担当者、中崎杏美氏が社長に就任する新体制を発足させた。一時は上場も噂されていた企業に何が起きていたのか、2人に振り返ってもらった。
入社8ヵ月の人事担当者が社長に
急成長買取店を襲った社員の大量離脱
牽引型から寄り添い型経営に転換

昭和型ワントップ
経営の限界感じる
──今回の社長交代について、まず当時の状況から伺いたいと思います。
佐藤 上場準備を進めていたのですが、正直かなり焦っていて、無理をしていたと思います。競合がひしめく中、後発の弊社は面を取りに行かなければと思い、急激に出店を進めたことで、いわゆる成長痛が骨折に変わったような感覚でした。業績も予算と合わなくなってきて、想定外のことが一気に起きました。
──具体的には。
第624号(2025/01/25発行)9面


