大型連休や帰省シーズンに、旅行のお供として需要が高まる「スーツケース」。専門店によると、その代表格ブランド「RIMOWA(リモワ)」の偽物と疑われる品が、今年に入り増加傾向だという。真贋鑑定のポイントを聞いた。
LVMH傘下後の
価格高騰が要因か?
中古のリモワ専門店「スーツケースマイレ(運営:ウエーブ・エス・アンド・エス、東京都世田谷区)は、フリマアプリにて偽物と思われる品の出品があった際、インスタグラムで注意喚起をしている。
発信を行う高見澤慶太社長によると、5~6年前からフリマアプリで見られ始めた。さらに今年に入り、同店が仕入れで活用している複数の大手ネット古物市でも、偽物の疑いがある品の出品が増加傾向にある印象を抱くようになった。
要因として、ブランドの価格高騰が考えられる。リモワは2017年、LVMH(モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン)グループの傘下に入った。その後、年間2~3回の価格改定が行われている。例えば「リモワ オリジナル キャビン S」は2020年と比較し、約2倍に。11万~12万前後から、現在は21万4500円と値上がりしたという。
第597号(2024/12/10発行)14面