アメカジ、ミリタリー、EU古着...古着のジャンルは多岐に渡るが、独自の相場を持ち、アニメ好きと古着好きの両方から注目を集めるのが「アニメTシャツ」だ。特に、作品に登場する「敵」が描かれたTシャツは高い相場となるものがある。極楽家(滋賀県大津市)の奥村一斗代表に聞いた。
ハンター×ハンターは7.7万円
少年誌人気作目白押し
平成レトロ作品が高騰
まず、極楽家が取り扱う商品のなかから、ランキングを見ていこう。5位は高橋留美子氏の作品「犬夜叉」に登場する「奈落」をモチーフにしたTシャツだ。奈落は主人公の犬夜叉を謀略により間接的に封印した因縁の相手で、作中に何度も登場する。このためキャラクター人気が高い。
4位は大場つぐみ氏と小畑健氏による作品「デスノート」のニア。主人公である夜神月の企みを見抜き阻止したキャラクターで、同作品の重要人物にあたる。
3位は武井宏之氏の「シャーマンキング」。1998年〜2004年に集英社「週刊少年ジャンプ」で連載された後に打ち切られ、講談社から完全版が発売された数奇な運命をたどった作品。人気は根強く、2回アニメ化されているが、アニメTシャツの流通量は非常に少ないという。
第607号(2025/05/10発行)13面