テイツー 台湾に海外1号店 「マンガ展」との共同店舗
2025年08月23日
中古エンタメショップ「古本市場」を運営するテイツー(岡山県岡山市)は7月12日、海外初店舗となる「ふるいち×マンガ展」を台湾・台北市にオープンした。日本のポップカルチャーへの関心が高い台湾市場でアジア展開の足がかりとする。
新店舗は、若者文化の発信地として知られる西門町に立地し、店舗面積は30坪弱。フィギュアを主力商品に据え、トレカやキャラクターグッズも取り揃えることで現地のコアなファンを狙った専門店として展開する。
同店は、2024年3月から資本業務提携を結ぶTORICO(東京都千代田区)が運営する「マンガ展」との合同店舗。店内は「ふるいち」が約6割、BL(ボーイズラブ)系作品に強みを持つ「マンガ展」が約4割の面積比率で構成し、それぞれ異なる客層を相互に呼び込む。スタッフは日本語能力の高い現地人材4〜5名を採用し、日本からの常駐は置かずに運営する。
「ふるいち×マンガ展」の外観
初の海外進出先に台湾を選んだ背景には、市場の強い親和性がある。商品企画部の荒金祥行部長によると、3年前からマレーシアやタイなどアジア各国を視察する中で、台湾は日本の最新アニメや漫画への関心が高く、リアルタイムで人気が連動する傾向が強かったという。また、他のアジア地域と比較して偽造品が少なく、正規品市場が確立されている点も決め手となった。
「現在、商品は日本から仕入れている。現地買取を本格化し、商品を台湾国内で循環させる『自給自足』のビジネスモデルを確立することが長期的な目標です」(荒金氏)今後は台湾国内での多店舗展開も視野に入れており、今回の出店を皮切りにアジア市場での事業基盤を固めていく方針だ。
第614号(2025/08/25発行)2面


