近年、アメリカでは通信販売での荷物受け渡しは「置き配」が主流ですが、同時に深刻な社会問題も浮上しているようです。その名も「ポーチ・パイレーツ(Porch Pirates)」。これは、配達された荷物を玄関先から盗んでいく泥棒を指す俗称で、すでにアメリカでは日常的なリスクとして認知されています。
置き配ブームに潜む意外な落とし穴
SNS上では、防犯カメラに映った犯行の様子が次々と拡散されています。特に都市部を中心に被害が多発しているようです。アメリカの大手ショッピングツール「キャピタル・ワン・ショッピング」が行った調査では、2023年の荷物盗難件数は1億2000万件。これは、配達された荷物の180件に1件が被害に遭っている計算になります。ワシントンD.C.に至っては、3ヵ月で14%の住民が被害に遭っているというデータもあります。
第608号(2025/05/25発行)14面