工具店の2年目女性社員 アクト、林愛佳さん【働く新人成長物語】

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「働く新人成長物語」

工具店の2年目女性社員 アクト、林愛佳さん【働く新人成長物語】

2025年07月10日

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働く新人成長物語 ヒューマンフォーラム

リユース企業で働く「若手社員」は、日々どのようにステップアップしていったのか。未来のリユース業界を担う、新人社員のリアルな成長物語を紹介する。今回はアクト(東京都豊島区)に勤める、林愛佳さんの物語をお届けする。

顧客目線に立った接客でステップアップ

「女性じゃわからない」
悔しさがバネに

アクト 林愛佳さんアクト
林愛佳さん

23歳。大学を卒業後、2024年に新卒でアクトに入社。社内研修で工具の知識を習得し、同時期にアクトツール町田店へ配属となる。現在は、買取業務に加えて商品の出品、在庫管理等を行う。今年7月より人事課に異動を予定している。

入社2年目の林さんは、アクトツール町田店で働いている。大学卒業後はグラフィックデザインの専門学校に進学を希望していたが、進路を見直し、就職の道に。工具業界は全くの未知だったが、店舗見学時の雰囲気や、就活中に出会った社員の姿勢に惹かれて入社を決めた。「買い取った商品が売れると、値付けがうまくいったと嬉しくなる」と語る林さん。業務を重ねるなかで少しずつ自信をつけてきたが、入社1年目には苦い経験もあった。

配属直後の4月、電話対応で「買った工具の部品が古い」とクレームを受けた。「中古工具は劣化もあるので、接客時には細かく説明しています。ただ工具は購入後すぐ使う方が多く、焦って連絡をいただくことも少なくないんです」と振り返る。当時はまだ対応に慣れておらず、5分近くお客を待たせることに。「先輩が席を外していて、自分で対応しようとしたものの、『今お答えできなくて...』と曖昧な返答になりました」。お客は納得せず、「男の人を呼んで」と声を荒げた。「自分の対応力のなさに落ち込んだうえに、〝女性じゃ話にならない〟という空気を作ってしまったことが、本当に悔しかったです」

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第611号(2025/07/10発行)16面

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