「提言」伸びないリユース人口 カギ握る"体験価値"の向上

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「提言」伸びないリユース人口 カギ握る"体験価値"の向上

2026年01月12日

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リユース市場が拡大する一方で、中古品を売ったり買ったりする、いわゆる"リユース人口"は伸び悩んでいるという現象が起きている。利用経験者は広がっているものの、再利用へと十分につながっていない課題が浮かび上がる。このままでは、リユース市場拡大の足枷になる恐れもある。こうした背景を踏まえ、不用品売却時の課題に焦点を当てて考察した。(リユース経済新聞社 代表取締役社長 瀬川淳司)

伸びないリユース人口

リユース世間に浸透も
売却者増えないワケ

環境省が行った令和6年度リユース市場規模調査報告書によると、「過去1年間では売却・引渡ししたことはない」との回答は70.0%に及ぶ(グラフ1)。さらに、2012年以降の経年変化を見ると、この割合は徐々に増加している。リユース市場が広く認知される一方で、直近1年間に限ると利用しない層が拡大している状況だ。

一方で、VELVETTが行った買取サービスに関する調査では、「利用したことがない」との回答は42.7%にとどまる(グラフ2)。調査主体や設問が異なるため単純な比較はできないが、傾向として両者を重ね合わせて考えると、直近1年間の"売却利用者"と、これまでの累計の"売却経験者"との間に大きな差が生じている可能性がうかがえる。

言い換えれば、買取店やフリマアプリなどを通じた売却経験者は全体の約6割に達している一方、直近1年間の利用者割合は約3割にとどまると捉えることができそうだ(図3)。ここに、リユース業界が抱える1つの課題が見えてくる。

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第623号(2025/01/10発行)28面

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