タッドファー、その日のお客の洋服や雰囲気からリフォームのイメージを提案

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「スゴ技紹介」

タッドファー、その日のお客の洋服や雰囲気からリフォームのイメージを提案

2017年02月22日

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今年創業50年を迎える毛皮のリフォーム・リメイクのタッドファー(東京都千代田区)。リフォームのイメージがはっきりしていないお客から好みを聞き出し、希望するスタイルへと導く接客のスゴ技を紹介する。

左からタッドファーの三代目で取締役CMOの松田真吾さん、母親でチーフスタイリストの松田さゆりさん左からタッドファーの三代目で取締役CMOの松田真吾さん、母親でチーフスタイリストの松田さゆりさん

スポーティーならフード付きベスト

同店ではサンプルを多数用意し、出来上がりをイメージしやすくしている他、「そのお客様の洋服や雰囲気からご提案しています」とタッドファーのチーフスタイリストの松田さゆりさん。

スポーティーな人なら、ジーンズの上にもサッと羽織れるフード付きのベストタイプを、フェミニンな人ならボレロなどを提案している。こうした好みを引き出す工夫により、希望通りのデザインになったと好評だ。

逆にこだわりが強いお客の場合、お客の毛皮からはリフォームできないケースもある。

「首の部分は毛足が短く、お尻の部分は長いという毛丈差があり、それを無視して切ったりつないだりすると、でこぼこになります。お客様の要望に沿いつつも、プロとしては見苦しいものを作るわけにはいきません。お客様の意見と私たちの提案の着地点を見つけることが重要です」と取締役CMOの松田真吾さんは話す。

サンプルを多数用意しイメージを引き出す

リフォーム後のイメージが湧くように、相談時に多数のサンプルを用意しているデザインやサイズを確認するために試験的に縫製するトワルリフォーム後のイメージが湧くように、相談時に多数のサンプルを用意している。サンプルの型は流行を取り入れて毎年新しいものをつくっている(写真上)。
下の写真は、デザインやサイズを確認するために試験的に縫製するトワル。コットン製でお客のサイズに合わせて作成し、イメージを共有する。1回だけの使用で終わってしまうトワルだが、実はこれも再利用している。同店が無料で提供することを呼びかけたところ、アートイベントや演劇の衣裳用に使いたいという申し出が殺到。年間1000着ほど破棄していたものが再利用されるようになった。イベント後処分する際も最後はバイオエタノールとして再資源化している

毛皮を使い切るため指輪も製作。ほとんどがミンクで、2500円で販売している毛皮を使い切るため指輪も製作。ほとんどがミンクで、2500円で販売している。「はめているととても温かいですよ」(松田さゆりさん)。リボンタイプもあり、バレッタをつけると髪飾りにできる

ミンクなどの丈夫な毛皮は、斜めにカットしてテープ状にしたものをズラしながら縫い繋ぐことで、長いパーツを作ることができる

リフォームの時はこの無数の縫い目をほどき、またズラして縫うことでデザインに合った長さにするミンクなどの丈夫な毛皮は、斜めにカットしてテープ状にしたものをズラしながら縫い繋ぐことで、長いパーツを作ることができる。「例えば50センチのパーツでも、50本のテープ状にカットして1センチずつズラせば1メートルまで伸ばすことも可能です」(松田真吾さん)。リフォームの時はこの無数の縫い目をほどき、またズラして縫うことでデザインに合った長さにする

(会社概要)
タッドファー(東京都千代田区)
代表/松田勝彦(二代目)  創業/1967年3月
従業員数/19名(非常勤含)
備考/タッドファーは毛皮のリフォーム・リメイクの専門店。松田真吾さん(三代目)の祖母(ただ子さん)が祖父と一緒に「毛皮の病院」として立ち上げたのが始まり。

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409号(2017/02/10発行)14面

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