メルカリの「スマオク」子会社化、リユース業者が注目しないといけない理由とは 

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メルカリの「スマオク」子会社化、リユース業者が注目しないといけない理由とは 

2017年02月24日

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フリマアプリのメルカリ(東京都港区)が2月17日、オークションアプリ『スマオク』を運営するザワットの発行済み株式を取得し、完全子会社化した。

ザワットが運営する「スマオク」ザワットが運営する「スマオク」

 スマオクは、日本語で出品して世界中に商品を販売することができる。越境ECのC2Cにおいて特にアジア方面に毎月120%のペースで流通額を伸ばしており、グローバルに拡大しようとするメルカリがシナジーを見込んだと見られる。

 ザワットの原田大作社長は、メルカリの子会社でメルカリアッテを展開するソウゾウの執行役員にも就任する。

 尚、ザワットはメルカリにジョインする以前から、水面下で「セカイカート」というサービスを展開してきた。ECサイトにコードを1行追加するたけで、越境ECが簡単にスタートできるというもの。メルカリのグループ入りで、一旦新たなサービス提供はストップされるものの、すでに大手のリユース企業のいくつかが利用しており、これはそのまま継続される模様だ。

メルカリグループがリユース業者向けに新サービスか

 メルカリはリユース企業にとって魅力的な販路だが、規定で法人の出品を禁じてきた。それゆえに、個人間取引で急速に伸ばすメルカリは、既存の中古事業者の多くにとっては、脅威と捉えられてきた。

 しかし、グループ入りしたザワットは兼ねてから、中古事業者を意識したサービス展開を行っている。

 メルカリグループ入り以後の展開についてザワットの原田社長に質問すると、「ブランドやファッションの中古を扱うリユース店や質店向けに、新たなサービスも準備している」「しっかりリユース店や質店をケアしていきたい」「特に、ブランドやファッションに注力するのが当社のミッション」と話す。

 ザワットがメルカリの子会社になるということは、C2Cで市場を席巻したメルカリグループが、中古事業者向けに新サービスをリリースするかもしれないということになるのだ。

ザワットとは

スマホ向けオークション&フリマアプリ「スマオク」を企画運営。出品者は個人だけでなくリユース店など法人も。日本語で出品して世界各国に販売できる。

毎晩9時から生放送で行う「フラッシュオークション」は1分間で100%の商品が即時売れるとして人気が高い。

410号(2017/02/25発行)

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