「思い出再生」する修理店 時計宝石修理研究所

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「思い出再生」する修理店 時計宝石修理研究所

2018年04月01日

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注目の店

ジュエリーや時計の販売を行うミノル(大阪府守口市)は、2年前から時計・宝 石の修理専門店「時計宝石修理研究所」を展開している。価値観の多様化や遺品整理により「古い物を大事に使いたい」と言う層が顕在化する中、「2025年までに40店舗を目指す」と松藤茂社長は話す。

開けた店内で お客に安心感を

店舗はガラス張りになっており、外から技術者が修理している様子が窺える。「預けた時計がどのように修理されているのか、気になりますよね。見えることで興味を持ってもらえるし、安心感も与えられる。粉をこねている様子が見えるうどん屋さんからインスピレーションを受けました」(松藤社長)。外から見える多様な修理器具に、子供達も興味津々だ。

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▲京阪モール店。「どのように修理してるか」ガラス張りの店内は安心感だけでなく好奇心も刺激する


モノに隠された ストーリーを汲む

「直してでも使いたい」と、修理に持ち込まれる時計には、「親族が使っていた」「就職してから40年間使ってきた」など、それぞれストーリーが隠されている。それを丁寧に聞きだすことで、お客と思いを共有できると言う。「長ければ2時間くらいカウンセリングに費やすこともあります」(松藤社長)。修理内容だけでなく、会話内容や修理を終えたアイテムの画像もカルテに記録。 再度の来店があった場合にもスムーズに話を弾ませることが出来る。

「言ってしまえば時計を修理するのはどの店でも出来ること。私たちはお客様の思い出を預かるのだと言う意識をもって『思い出再生職人』と自称しています」(松藤社長)。同社の職人は全員が「時計修理技能士」の国家資格を取得しており、技術も折り紙つきだ。

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▲作業の様子。白衣を着用するのは「『思い出再生職人』としての決意の表れ」(松藤社長)

2025年までに40店舗を目指す


現在、大阪で2店舗を展開。それぞれ月間60〜70件以上の修理を行っている。専門学校とのパイプから人材を獲得し、店舗を拡充していきたい考え。
 
4月20日には大阪・天満橋に、同26日には東京・原宿に新店をオ ープン予定だ。「原宿店は、時計好きなら誰もが知っているスイスの工具ブランド『ベルジョン』のみを修理に使うコンセプトショップにします。初の東京進出でアピールポイントにしたい」(松藤社長)。


同社全体の売上げは2017年10月期で10億円。その内修理のみで1億円となっている。2025年までに「時計宝石修理研究 所」のみで40店舗の展開・売上20億円を目標に掲げる。「今後は団塊世代の遺品整理もあり、時計など身に着ける物の修理需要は高まると思います。そういった層に訴求していければ」(松藤社長)。

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▲松藤茂社長

■立ち上げの背景

50周年を機に「100年企業を目指す」と全社的に方針を固めた。付加価値を創造し続ける為には「お客に寄り添う」ことが大切だと判断。お客の話を聞く内に時計や宝飾品の修理をしたいと言う需要の高まりに気付いた。それに応えるべく「時計宝石修理研究所」を立ち上げた。

第436号(2018/03/25発行)14面

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