ショウシン商事、中国向け越境EC支援「ライブコマース」を用い月商8000万

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ショウシン商事、中国向け越境EC支援「ライブコマース」を用い月商8000万

2019年12月11日

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中国向け越境ECの支援を行うショウシン商事(東京都豊島区)は動画とECを掛け合わせた「ライブコマース」の手法を用いて月商8000万を売り上げる。同社はアリババグループ「タオバオ」の認定企業。中国人バイヤーが日本のリユース店舗で行うライブコマースを斡旋する。

タオバオの8億ユーザーを狙うタオバオの8億ユーザーを狙う

ライブコマースとはECサイト上でライブ動画を配信し、視聴者はスマホやPCから気に入った商品を購入できるシステムだ。同社に所属するバイヤーが日本のリユース店舗に行ってライブコマースを実施し、中国の視聴者が購入する。

商品の受渡しに関しては代理購入したバイヤーが、3~14日間かけてユーザーに直接発送するシステムを採用している。タオバオでは日本から中国への出品が難しいためだ。「バイヤーとユーザーの間でトラブルが発生した場合は適宜対処する。ただ基本的にバイヤーからの返品は受け付けないようにしている」(モウショウシン代表)

モウショウシン代表モウショウシン代表

同社はライブコマース実施店から売れた商品の10~20%を手数料として受け取り、うち8割がバイヤー、2割が同社の持ち分となる仕組みだ。ライブコマースは月に200回ほど行う。30~40代の女性がメインターゲットで、平均購入単価は5~6万円。ロレックスやブルガリなどのブランド時計が今のトレンドだ。同社は今後2~3年でライブコマースの売上を年間100億円まで持っていきたい考え。

同社がライブコマースに注力する背景にはECモール上で売れる商品のトレンドが変化したことが影響する。これまで新品のアパレルや化粧品を扱ってきたが、タオバオ上には同じ商材を扱う同業が多く、今はすでに飽和状態にある。そこで市場の伸びを期待して今年から古物分野に本格参入した。

第477号(2019/12/10発行)2面

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