再販不可品、資源で換金

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再販不可品、資源で換金

2016年06月29日

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廃棄コスト抑えつつ仕入増に リユース&リサイクル

エンドユーザーからの買取りで商品を集めるリユース事業者にとって、在庫コントロールは重要な課題だ。売れ残ってしまった在庫をどうするか?本命を買い取るためについで買取りをした商品はどうすればいいのか?この難問を、「リサイクル」で解決している企業がある。故繊維業から始まった共栄繊維、そしてPCを中心とした中古商社の川上キカイに詳しく聞く。

古着にならない衣類ウエス加工等で利益に

共栄繊維(埼玉県さいたま市)は、関東一円の自治体から不要衣類を集める故繊維業者だ。

月間1250トンを集めており、この内60%を古着として輸出・国内小売に回す。

共栄繊維のウエス加工の現場(本社工場)。<br/>古着として売れない衣類を活用する共栄繊維のウエス加工の現場(本社工場)。
古着として売れない衣類を活用する

回収量は昨年対比で10%増加したが、比例して古着として売れないモノも大量に集まることになる。同社は汚れや破れのあるものをウエス加工したり反毛工場に売却。廃棄をわずか数%に抑える。

品質での差別化が難しいウエス・反毛材は価格競争に陥りやすく、業界的に価格下落が続く。だが共栄繊維では人件費の安いマレーシアに仕分け工場をつくり仕分けコストを国内と比較して30%圧縮している。それでも反毛材において損益は僅かにマイナスだと言うが、仮に古着販売しか出口が無かったとしたら廃棄コストが膨らみ利益確保が難しくなると話す。

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394号(2016/06/25発行)6面

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