
掲示板サービスのジモティー(東京都品川区)が、自治体と連携して展開するリユース店「ジモティースポット(ジモスポ)」の店舗数が間もなく30店舗となる。協定を結んだ自治体は260となった。スピード出店を可能にしているのは、リユース店や廃棄物事業者のFC加盟だ。CCCとの協業では、リペア・アップサイクルなども含めたコンテンツ共創に取り組み、来年は500~1000坪規模のリユース出店を目指すという。
加藤 貴博社長
自治体連携リユース店をFCで拡大
「ドネーションが日本の文化
になった」と言われるように
──まず、掲示板サービスのジモティーが、実店舗のリユース店「ジモティースポット」を始めたきっかけを教えてください。
加藤 2020年に上場してから自治体さんとお話しさせていただく機会が徐々に増えたのが、一つのきっかけです。最初に北見市に拠点を出したときに、市役所の方から「回収しているものの中に、まだ使える不用品がありもったいない」と相談いただいたんです。そこで、市が回収しているゴミの中から使えるものを選んで譲渡していく、というテストでジモティーに掲載してみたところ95%以上がマッチングしました。
もともとジモティー自体、「いらないものを人に譲渡する」用途が高いサービスでした。一方で、ご高齢の方や、相対取引をしたくない方はジモティーを使っていないということも分かっていました。そういう方が自治体回収に依頼しているので、一緒に組むと、不用品のマッチング数が上げられると思ったのがはじまりです。
第622号(2025/12/25発行)9面


