新たな移動手段「シェアサイクル」がコロナで脚光、利用方法にも変化

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「コロナで変わる生活様式」

新たな移動手段「シェアサイクル」がコロナで脚光、利用方法にも変化

2020年08月26日

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「シェアサイクル」に脚光

通勤や出前での利用が加速

新型コロナ感染拡大の影響で、「三密」を避ける新しい生活様式が定着しつつある。そんな中、満員電車を避け、自転車利用にシフトする動きが出てきている。特に緊急事態宣言以降、働き盛りの男性を中心に「シェアサイクル」の登録者が急増し、通勤利用以外にも活用の幅が広がってきている。

都市部でシェアサイクル利用が増加都市部でシェアサイクル利用が増加

家から職場へ利用時間3割増

「職場の最寄り駅から職場まで利用するケースが目立ってきています」こう話すのは、Open Street(東京都港区)の工藤智彰執行役員だ。同社は、ソフトバンクやヤフー系列が出資するシェアサイクルのプラットフォーム事業「ハローサイクリング」を展開し、100万人弱が登録。2016年から事業を開始し、すでに55自治体と提携、およそ2600ヵ所の駐輪場と約1万台の自転車を配備している。

リモート授業等の影響で大学生の利用が減少する一方、30~40代男性の利用が増加。これまで職場の最寄り駅から職場までの利用が多かったが、公共交通機関の利用を避け、自宅から職場まで利用するケースが増えた。これにより、1人当たりの平均利用時間は、3月の54分に対して5月は70分に。距離では2.7㎞から4.2㎞に増加した。

通勤以外にも利用の幅が広がっている。ステイホームの影響で需要が伸びる出前サービスの利用をうまく取り込んでいるのが、ドコモ・バイクシェア(東京都港区)だ。都内中心に全国1万3900台の自転車を展開。30~40代の男性を中心に新規登録者が増加し、総登録者は81万人に到達した。

ドコモ・バイクシェアのアプリ画面ドコモ・バイクシェアのアプリ画面

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第494号(2020/8/25発行)20面

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